Vite 4.3 がリリース!
2023年4月20日

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パフォーマンス改善
今回のマイナーリリースでは、開発サーバーのパフォーマンス向上に注力しました。解決ロジックが合理化され、ホットパスが改善され、package.json、TS 設定ファイル、および一般的に解決された URL を見つけるためのよりスマートなキャッシングが実装されました。
Vite のコントリビューターの一人による、今回のパフォーマンス作業の詳細な解説は、こちらのブログ記事で読むことができます: Vite 4.3 を超高速にした方法 🚀。
このスプリントにより、Vite 4.2 と比較して全体的に速度が向上しました。
これらは、1000個のReactコンポーネントを持つアプリケーションのコールド/ウォームな開発サーバー起動時間、およびルートとリーフコンポーネントのHMR時間をテストするsapphi-red/performance-compareで測定されたパフォーマンス改善です。
| Vite (babel) | Vite 4.2 | Vite 4.3 | 改善 |
|---|---|---|---|
| dev cold start | 17249.0ms | 5132.4ms | -70.2% |
| dev warm start | 6027.8ms | 4536.1ms | -24.7% |
| Root HMR | 46.8ms | 26.7ms | -42.9% |
| Leaf HMR | 27.0ms | 12.9ms | -52.2% |
| Vite (swc) | Vite 4.2 | Vite 4.3 | 改善 |
|---|---|---|---|
| dev cold start | 13552.5ms | 3201.0ms | -76.4% |
| dev warm start | 4625.5ms | 2834.4ms | -38.7% |
| Root HMR | 30.5ms | 24.0ms | -21.3% |
| Leaf HMR | 16.9ms | 10.0ms | -40.8% |


ベンチマークに関する詳細情報はこちらで確認できます。このパフォーマンス実行のスペックとバージョン
- CPU: Ryzen 9 5900X, メモリ: DDR4-3600 32GB, SSD: WD Blue SN550 NVME SSD
- Windows 10 Pro 21H2 19044.2846
- Node.js 18.16.0
- Vite と React プラグインのバージョン
- Vite 4.2 (babel): Vite 4.2.1 + plugin-react 3.1.0
- Vite 4.3 (babel): Vite 4.3.0 + plugin-react 4.0.0-beta.1
- Vite 4.2 (swc): Vite 4.2.1 + plugin-react-swc 3.2.0
- Vite 4.3 (swc): Vite 4.3.0 + plugin-react-swc 3.3.0
早期採用者からは、Vite 4.3 ベータ版のテスト中に実際のアプリケーションで開発起動時間が1.5倍から2倍改善されたという報告も寄せられています。皆様のアプリケーションでの結果もぜひお知らせください。
プロファイリング
Vite のパフォーマンス向上には引き続き取り組んでいきます。現在、プルリクエストごとにパフォーマンス指標を取得できる公式の ベンチマークツール を開発中です。
また、vite-plugin-inspect には、アプリケーションのボトルネックとなっているプラグインやミドルウェアを特定するのに役立つ、パフォーマンス関連の機能が追加されました。
ページが読み込まれた後に vite --profile (そして p を押す) を使用すると、開発サーバー起動時の CPU プロファイルが保存されます。これらは speedscope などのアプリで開いてパフォーマンスの問題を特定できます。見つかった問題は、Vite Team に ディスカッション または Vite の Discord で共有してください。
次のステップ
今年は、9月のNode.js 16 の EOL に合わせて、Node.js 14 と 16 の両方のサポートを終了する、単一の Vite メジャーリリースを行うことにしました。参加を希望される場合は、早期のフィードバックを集めるためにVite 5 ディスカッションを開始しています。